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歌詞

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校歌への思い

何と美しく気品のある校歌でしょう。十五年前、私は六十歳でした。親友桧山俊八君の推薦によって校歌を作曲することになり、作詞を東京学芸大学の米津千之先生にたのみました。二人で何回も学校を訪れ、青い空、明るい太陽、清き小川に心をうたれましたが一番気にいったのは「竹の塚」という名称です。
 浅黄の空に、若竹の、もえたつみどり、すこやかに、かがやく徽章、竹の葉の、教えの道を、ひたすらに
 米津先生からのこの詩をうけとった時、私はわが意を得たとよろこびました。たわみて折れぬ節をもち、あふれる生命、天に向く、われらの母校、竹の塚中学校。
 私は心をおどらせ一晩の中に作曲してしまいました。とてもよい曲が出来ました。
 あれからもう十五年、この校歌を歌って卒業していった生徒は何人いるのでしょう。校長先生、職員の先生も何人変わったでしょう。私も七十五歳になりました。
 然しこの校歌は学校がつづくかぎり、いつまでも歌いつがれ明るく力強く生きているのです。

作曲家 渡辺浦人
(創立二十周年記念誌「若竹」より転載)

【注】 篁 [読み]コウ、たかむら
 竹の盛んにしげっているところの意を表す。
 [意味]①たかむら。竹やぶ。 ②竹の一種。質がかたく節がつまっている竹。




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