たくましく生き抜く力を身に付けた生徒の育成を目指して

 87名の新入生を迎え、全校生徒320名で令和5年度がスタートしました。新型コロナウイルス感染症も5月には5類に位置付けられることで、規制も緩和される方向に動きつつあります。学校も、あらゆる教育活動を基本的にはフルスペックで実施する方向で考えております。一方で、人格形成に重要な意味を持つ義務教育後半の時期に、新型コロナウイルス感染症による様々な制限を強いられた生徒達がコロナ前と同じ活動にすぐに移行できるとは思えません。十二中では、コロナ禍による社会の変化を的確に読み取り、生徒に過度な負担をかけることなく本来の教育活動を実践するために、様々な工夫をしてまいります。そして、10代前半で身に付けなければならない経験を積ませ、生徒一人一人が「たくましく生き抜く力」を身に付けられるよう、指導してまいります。
 そうは言っても、人との関わりが極端に少なくなった生徒達の中には、集団に適応できなくなっている者もいます。十二中では、そのような生徒のためにスマイルルームを設け、徐々に人間関係を構築できるよう、個別指導を行っています。また、学習につまづきがある生徒には、キャッチアップルームを設け、つまづいた場所まで戻って学習支援を行っています。いずれの教室でもきちんと指導者がついて支援を行い、個に応じた指導を展開してまいります。引き続き地域の皆様の支援を賜りますよう、よろしくお願いします。
 最後になりますが、昨年の11月より足立区教育委員会により「あだち日本語学習ルーム分室」が十二中に設けられ、海外にルーツをもつ生徒の日本語支援が行われています。こちらは、日本語学習ルームに別途申し込んでいただき、利用することになります。日本語の理解に困難さを抱えられているご家庭は、是非ご活用ください。


令和5年4月
足立区立第十二中学校
校長 上岡 祥邦

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